2009年6月10日水曜日

リパブリカニズム - 公的な自由

1)プロテスタンティズム、2)共和主義の精神、3)個人主義的資本主義、この3つがアメリカという国の建国の精神だと言われる。特に2番目だが、イギリス王権から独立を戦った意味での共和国という意味に加え、行過ぎる民主主義への警戒という意味も含んでいる。つまりあまりに多くの人民が参加し、選ぶ物も選ばれるものも区別が無くなる大衆民主主義に抵抗するという事だ。大衆民主主義となると、それは一種の利権争奪戦となり、人々が公共心をもたず自己主張ばかりをすることになるという(どこかの国のモンスター親のように)。それではなく、共和主義では、公的な事柄について判断ができ、議論できる人達が政治を行う。そのためには、公共的関心や奉仕の精神、勇気や愛国心という「徳」を持つ必要がある。この徳を背景に活動し人々の賞賛を得る。これがもともとの「自由」の意味で、アレントが「公的な自由」と呼んだものだ。(佐伯啓思)

2009年6月9日火曜日

故郷喪失 - エートスな在処

佐伯啓思の「20世紀と何だったのか」を読んでいる。西欧近代から現代へ、そして西欧→アメリカ文明がいき着いたニヒリズム。ニヒリズム状態であることに気づかない究極のニヒリズム。などなど。と、そこでハイデガー。「現代の問題とはまさに故郷喪失である」という。その逆は「どこかに住まう場所を持っている」ということ。確かに、近代から現代の「技術主義」は存在の住処である実家を破壊してきた。我々は技術をただ道具としみなし、人が意のままに使うことで生活が便利になると考えてきた。ネット社会にいたり、人は更に家を、故郷を失い続ける。「存在の在処(ありか)は家である」とハイデガー。それは「親しくあること」ができ、「安らぐことのできるもの」だという。ギリシャ人はこれをエートスと言ったそうだ。「よい生き方」、「人々との社交」、「生活を律する価値や倫理」、これがただ一人の人間の個性ではなく、ひとつの集団のなかに現れてくるような精神の習慣だと。

2009年6月8日月曜日

存在と時間 - 我思う、、、

先週半ばから疲れ気味で早く寝るべく、夜はマクニールの「世界史」をパラパラと読んでいる。このところ昼間は、「今後の世界がどうなるか、日本がどうなるか」などと考えているので、やはり、ここは「人の世界の起源から」となるわけだ。昨晩は、「シュメール文化が2000年かけた文明をエジプト古代王国は500年で成熟させた」などという気の遠くなるくだりを読んで眠りに落ちた。なんて、考えながら、小雨降る中今朝は出勤。「もう梅雨か」と空。「冬は寒いが、この梅雨が終れば、又アツーい夏だ」と考える自分。NY暮らしを思い出せば、やはり日本の「四季」は穏やかな時間の流れの中の「たおやか」な変化だ。脈絡なく思い出したのが、シカゴ時代の新聞のコラム。「TEMPO」と言った。確か、シカゴトリビューンの日曜版のセクションだったが、早速調べてみると、まだあるらしい。アメリカは東西に広い。NYに代表される東海岸は、「あくせく」した文化、LAが代表の西海岸は「のんびり、殺伐」とした文化。一番「適度で、優雅」な文化(テンポ)がシカゴを代表とする中西部だと彼らは言う。確かハートランドとも言った。古きよきアメリカと言う事だ。

2009年6月5日金曜日

Unknown World - They and I

NYならマジソンスクエアだろうか。武道館は45年前の1964年開場だ。昨日夕方、3番町で仕事があったので、九段の坂を通ったが、若い?女性が歩道を埋めて、武道館へ向かっていた。「何事?」と思ったが、沿道でブロマイドを売っている。どうやら「福山(なんとか)」と書いてあるのは見えたが、「知らない」。(自分が)知らないタレント?を見に?これだけの若い?女性?が集まる事がなんとも不思議だったが、考えてみれば、既に自分は常識的?日本人?の範疇からはずれだしているのかも知れない。さて、武道館。私は2回行った事がある。1回目は開場直ぐのオリンピックの柔道。神谷とヘーシンクの試合を見た。2回目は以前勤めていた会社のイベントの時だ。ビートルズの時は、行きたかったのだが、中学生で、何やら試験が近いとかで、チケットを入手したにもかかわらず親に止められた。あれはやはり世紀のイベントだった。あれ以来、親子関係は難しいものになった。

2009年6月4日木曜日

合理的社会 - Market Efficiency

昨日は一日外での交流会、今朝はBIZREACHを立ち上げた南さんが訪ねてくれた。という事ではないが、今朝のCNNに「不況に強いキャリアプランの10のヒント」が出ている。1.基本に戻れ 2.今こそネットワーキング 3.上手にネットワーク 4.柔軟に考えろ 5.対象を広げろ 6.賢く選べ 7.自分を売れ 8.学校へ戻る 9.独立も考える 10.パニクるな。こういう時期は必ずこの手のヒントが出るのだが、20年ほど前には、「賢いやめ方」とかもあって、今でも切り抜きを持っている。日本も雇用が保障される時代が終わり、労働市場は間違えなく欧米化してきている。いつもこんな事を考える必要は無いのだが、こういう厳しい時期には、「よい機会」と考えてキャリアを考えるのも大事だろう。「人材と機会のベストマッチング」が社会の効率を上げる。

2009年6月2日火曜日

To where we are going ? - 次の時代

細かい経緯は知らない。ユニオンが強かったとか、ペンションが重かったとかの話は聞いていた。確かに退職者のコストまで負担すれば、コストはかさむ。しかし、それだけではないだろう。GMがCapter11だ。C11は、=倒産ではないから、再生への道は十分ある。しかし、どのような車を作るのかが問題だ。なんて書くと、そこらの報道と一緒だが、20世紀が自動車の時代であって、それを生み出したアメリカと言う国、その原点のような産業と企業だからだ。大量生産、そして欲望的個人消費の対象、ライフスタイルへの訴求。どれも今までの100年の象徴のような気がする。私が始めてアメリカに渡ったのは、1971年。貨物船でバンクーバーに着いた。入港する船から陸を走る車が見えて、思わず叫んだ「おー、外車ばかりだ」。当時は日本車はまだ珍しかった。アメ車は大きかったし、何より感じたのは足のように使い倒す道具のようだった。アメリカの人口は日本と違いまだ増えるし、何といっても車社会だ。だから需要はそう簡単には減らない。だから復活はするとは思うが、それがどういう形かと言う事だな。リニア自動車でも作らないかな。

2009年6月1日月曜日

しあわせ? - 北欧諸国

「健康な社会とは」などというテーマをもらったので、先週からあれこれ考えている。社会の成り立ちみたいな話は色々とネタはあるので、よいのだが、「健康な」?をどうするかだ。最低限の生活→安心・安全→所属・愛→承認→自己実現というようなマズローの5段階で考える方法もある。「不健全な社会」などと立てて、逆に考える方法もある。などと考えていて、データを調べていたのだが、「幸福度の国際調査」なんてグラフを見つけた。スイス、北欧諸国がほぼ95%以上の幸福度で上位、ウクライナ、ロシアなどの東欧諸国が50%以下で下位グループだ。寒い国でもこんな差がある。ちなみに、調査対象の60か国中アメリカは10位で92.6%、英国は意外だが56位で47.3%、日本はどう考えるかだが、25位で86.3%だ。北欧諸国は社会福祉先進国というイメージなので、意外性はないが、その中身はどうなんだろう。