2009年5月12日火曜日
ホッブス、ルソー - そしてヘーゲル
北方謙三には実にたくさんの著書がある。2年前に水滸伝に出合ってから読み進み、その後太平記あたりの日本ものを中心にほぼ制覇した後、春からは初期のハードボイルドに手を出したが、毎日読んでも後が尽きない。最近は夢に出るまでになったので、これはまずいと、多少他のジャンルも混ぜだした。という事ではないのだが、昨日から竹田青嗣の「人間の未来-ヘーゲル哲学と現代資本主義」を読み出した。2度の世界大戦、冷戦、そしてその後の行き着いた「世界資本主義」。今はそれが崩壊しつつあるように見える。今後の日本を考えるにあたり、やはりこの世界の再理解を元にするしかない。というのが、この本の主題だ。昨年帰国したが、ようやくカルチャーショックから抜け出しつつあり、怠惰に無思想化した心身の再構築モードだろうか。最近、近しい人から、小学校の先生をしていた知人の娘が自殺したという話を聞いた。モンスター親と無責任教頭の板ばさみだったそうだ。アメリカはいい国ではない。しかし、こういう悲惨な日本の現状を見ると、社会構造をもう一度考えてみたくなった。
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