Grand Tour - 社会のゆとり

文化は地域毎に違う歴史をたどる。先日イタリアの学校を視察した折に聞いたが、大学卒業後1年間、仕事に着く前に、旅行をしたり、専門学校でスキルをつけてたりするらしい。今こそヨーロッパは景気が大変なんだが、どうも人々の暮らしぶりにはゆとりを感じるのは私の誤解だろうか。この1年間の「休暇？」もどうだ。話によれば、元々イギリス上流家庭の子女が家庭教師からの学習の総仕上げに文化先進国のフランス、イタリアに半年とか1年旅行したのがルーツとも言う。ちなみに、トーマス・クックなどというエージェントは、その旅行アレンジの為にできたそうだ。日本は3月。昨日も帰宅途中で卒業式帰りらしい人々を見た。そういえば修学旅行も行ったが、せいぜい4－5日だったような気がする。アメリカに居た頃、感じていたが、若者はよく海外旅行する。日本の学生ももっと出てよい。

So much - for life!

まあ、それにしてもよく飛んだものだ。リアルマイルで２５０万を越えてからはフォローしてないが、300万には届かなかったかもしれない。ＮＹと成田が6000マイルくらいだから、往復で12000。なので、200往復以上はしたようだ。年10回ｘ20年だから。勘定は会う。しかし、さすがに年齢には勝てない。時差もきついし、体調にも悪い。Strokeで逝ってしまったという人の話も気になりだした。昨年は4回往復したが、もういいだろう。このまま2重生活を続けたら、万一の時に東京の家族が対応できなかっただろうと考えた。ＮＹから送った荷物は早い物で今日届いた。そういえば、昔は船便（Surface）という安い郵便があったが、昨年から無くなって、今はpriorityが一番安いく、航空だ。写真のように、10000マイル上空で、眼下に青空を見ながらシャンペンを飲むのももうあまりないだろう。

アメコミ － スゲーな

ＮＹでの初日の先週木曜、夜中に目が覚めても困ると思い、夜は映画と決めた。下調べもしなかったので、ＡＭＣへ飛び込むと、「Watchmen」というやつが30分おきに並んでいる。とにかく、何だか分からない時は、Boxoffice Topを見る。む！？「R」指定だ。出だしから、ケネディー暗殺、冷戦、ベトナム戦争と、60年－70年代のレトロ場面を、スプラッター的に延々とパロディる。おやおやと見ていたが、どうもアメリカコミックの実写判だ。バットマン+13金というか、かなりすごい。時差で「もうろう」だったからかもしれないが、気がつくと3時間近い長尺だった。読書は、最近、北方謙三の初期のハードボイルドシリーズを読み始めていて、バイオレンス場面が脳裏にあったが、この映画でリアリティーが増幅したような気がする。映画やファッションの仕込みは何年も前からするで、封切り時の状況を予測するのは難しいだろうが、この景況下に、この映画は、ある意味すごい。「おくりびと」「スラム」に賞をあげるのも分かる気がする。

Leaving - on a E Train

ＮＹで予定しいて事はすべてこなした。郵便局では案の定、税申告関係の「配達証明付」郵便を出す人が列を成していたが、これに並ぶのもこれで最後かもしれない。という事で、金曜日の夜は20年の付き合いだった松崎さんとアストリアでディナー。11時頃にバタンと寝たので、４時に目が覚めた。もうひと寝入りしたいところだったが、夜明けまでＧＯＬＦチャネルを見ていた。タイガーは不調だがミケルソンがいい。まだベッドの中。ここ数年は安いホテルに泊まっていたが、しばらくはＮＹにこないので、奮発して今回はいいホテルだ。７時05分に夜があけたが、まだベッドの中。30分に置きだしてシャワー。チェックアウト後、タクシーにしようかと迷ったが、やはり地下鉄。AIR TRAINに乗り継いで、JFK。何度となく通ったこのルート。Good By, Manhattan!