2009年3月9日月曜日
これからの500年 - 逆流?
金曜日のシンポジウムの中で、「逆流するグーテンベルグの銀河系」という話があった。1450年頃グーテンベルグの印刷技術による「活版印刷」の登場は、出版、映画など近代世界のメディアの基礎を築き、それを「銀河系」という言葉で表現した。確かに、印刷物、写真、映画などは視覚を誰かの視点で固定し切り取り、複製するというパラダイムであり、世界の活動のすべてがそれで動いていた。それが、今考えれば、500年経った1950年代のコンピューターの登場での「デジタル技術」の進化により、その銀河系が逆転を始めたというのだ。つまり、固定化されていたものが、個人の世界へ解体され始めた。誰もが著者になり、読者になり、視点はバラバラになる。金融危機は100年に一度というが、もしかすると500年に一度の波動かもしれない。
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