2009年7月16日木曜日
ユングの元型 - 集合的無意識
「心の不思議を解き明かす」(林道義)を読んでいて、ユングについて少し調べた。カール・グスタフ・ユング(1875-1961)は、精神疾患者らの語る内容に多くの共通点があること、又それらが世界各地の神話・伝承とも一致する事が多い事に気づいて、人間の無意識の底流の共通素地が存在すると考えて、「集合的無意識」とした(Wiki)。そして、それを想起する力を「元型」とした。「どこかで聞いた話だ」、と考えてみれば、レビィ・ストロース(1908-)の「構造主義」に似ている。晩年に「神話研究」するという共通点は、この時代の「人間研究」の流れか。認知科学が進んだ現在では、「こころの計算機理論」で、心は多くのモジュールの積み重なりだと考えるのだが、心身の発達課程で形成される、膨大な下流モジュール達が無意識化してゆく「かすかな」記憶が、ヒトに共通なものだと言う事か。そして、それを神秘的なものとして、伝承された物が、神話なのかもしれない。意味・意識は身体性の後から来ると考えられている。ところで、腰・背はまだ痛い。
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